セガ「戦ヴァル4の企画が通ったのは海外で1のPS4リマスターが売れたから、本編クリアまで60時間」
――7年振りのナンバリングタイトル新作になりますが、そもそも今回、どういった経緯で開発が決まったのでしょうか?
山下
まず、われわれ開発陣が据え置き機で改めて『戦場のヴァルキュリア』を作りたい、と思っていたんですよね。苦労したぶん思い入れもありましたし、やりたいこともありましたから。
ただ、なかなか開発のゴーサインが出なかったんです。2作目、3作目は携帯ゲーム機へ時代の流れが移行していたこともあって、
PlayStation Portableで出させていただきましたが、いつかは据え置きでもう一度やりたいと思っていました。
ファンの皆さんからも「据え置き機でやりたい」という声をいただいていたので、何回も企画書を出したりしてずっと機会をうかがっていたんです。
チャンスが来た、と思ったのは『戦場のヴァルキュリア リマスター』が出ることになったときですね。
国内のみならず、海外のユーザーさんからも注目されていると聞いて「これは(新作開発への)風が吹く」と。
まだ発売まえのタイミングでしたが、このチャンスを逃すまいと新作の企画書を作り始めました。
――売れると確信していたんですね。
山下
売れなかったら仕方がない、とあきらめるつもりでした(笑)。しかし予想どおり売れてくれたので、その数字が出た瞬間、
風が一番吹いている瞬間に企画書を提出することで、承認してもらうことに成功したんです。
リマスター版の発売にあわせて、「これが最後のチャンス」と思って賭けに出て、成功した形ですね。これ以上ないタイミングでした。
――PlayStation 4が世界的にセールスを伸ばしているのもポイントだったのでしょうか。
山下
そうですね。とくに北米欧州でリマスター版が売れてくれたのは、そんな事情も後押ししてくれていたと思います。
だからといって、『ヴァルキュリア4』はそれらの地域に媚びた内容にはまったくしていません。あくまで国内で支持されるようなものにしたつもりです。
――体験版も、2章までですが3時間くらいは遊べる内容になっていましたね。
山下
今回は『1』と同じくらいの章立てにはなっているのですが、1章につき戦闘が2回あったり、『1』にはなかったサブキャラクターの断章もあるので倍くらいにはなっているのではないでしょうか。
――サブキャラクターの断章は、ひとりひとり入っていたりするのでしょうか。
山下
さすがにそれをやると数がとんでもないことになるので、グループごとに用意する形にしています。それでも相当な数とボリュームになっていますね。
本編だけひととおりクリアするまでだいたい60時間近くはかかると思いますが、クリア後のやり込みなども全部やろうとすると、100時間以上は優に楽しめるはずです。
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Source: ゲーム感想・評価まとめ@2ch