Detroit開発者「日本人プレイヤーは圧倒的に共感能力が高い。他の国の倍以上の数値」
――アジアの中でも日本だけ特殊ということですが、例えば「Detroit: Become Human」のフローチャートからわかる日本人特有の傾向とかはありますか?
デヴィッド:日本の特色というのは、フローチャートでも確かにあります。まず一番にくるのは、共感能力です。選択肢において、共感を必要とするチョイスは、日本人がぐっと高いんですよ。それは、アンドロイドの立場になって共感するのも、人間の立場から共感するのも同じ傾向です。
――なるほど、必ずしも自分が操作するアンドロイド側にだけ共感するわけじゃないんですね。
デヴィッド:そうです。例えば、エンディングのほうでカーラがバスのチケットを見つけるシーンがありますが、あのチケットの持ち主は赤ちゃんがいる若い人間の夫婦じゃないですか。
カーラがチケットを手にしたあと、その夫婦が戻ってきてチケットをなくしてしまったと取り乱す場面で、夫婦にチケットを返すかどうかという選択肢が出現するわけですが…大抵の国では、チケットを返すのが大体40%、自分のものにしてしまうのが60%くらいなんです。
なのに、日本は85%が返すんですよ。他の国の2倍以上の人が、人間の夫婦のほうに同情をして、チケットを返してしまうんです。
――しまった、私は毎回あそこで返さないほうを選んでしまう日本人です(笑)。
デヴィッド:oh…(笑)。でも本当におもしろいですね。他者への思いやりを示すところとか、非暴力的なところとか、そういうチョイスに関して日本の人は本当に高い傾向を示すんです。他の国とは全然違う、日本唯一の特色なんですよ。
また、日本人は、アンドロイドに何か重要な選択を任せるかどうか、というところでも抵抗感がないようです。例えばメニュー画面でクロエが色々と語り掛けてきますが、クロエの語る言葉への共感、そして彼女に言葉に耳を傾けるかなども含めて、日本人は世界的に見て高い傾向を示します。
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Source: ゲーム感想・評価まとめ@2ch