伝説のホラー映画『シャイニング』について徹底考察する
それはホテルの閉塞感からではなく、あのホテルが悪意の象徴であるから
これは原作小説から変わらない
ただし、原作小説では繰り返されてきた凄惨な事件がホテルを悪意の象徴にしているのに対して、映画では「白人による黒人の迫害」の象徴としている
それは細部の設定変更から明らかである
ジャックを狂わせるホテルでパーティーをする怨霊は白人であり、ホテルに飾られた写真から1921年7月4日のアメリカの独立記念日のものである
アメリカにとってこの日は大切なものであり、これが怨霊達の正体が過去の白人の妄執であることを表している
ホテルは過去にインディアン(黒人)を虐殺した場所であり、加えて彼らの墓所を潰して建設された
そこで白人達が独立を祝うパーティーが行われた
ホテルの悪意はここを起点とする
ジャックは前管理人の霊に「あなたはずっと昔からここの管理人だ」と言われており、過去のパーティー写真にも何故かジャックが写り込んでいる
それは「迫害を行う白人としての罪」がホテルを支配しているということであり、ジャックが作中におけるその象徴であることを示唆している
事実として作中、ジャックや前管理人は黒人をニガーと差別表現で呼んでいる
歴代管理人が黒人差別主義者の白人であることを示している
小説ではこういった描写はない
そしてジャックが実際に殺すのは黒人の男だけであり、息子と妻は取り逃がすことになる
映画監督はこうして白人に残る黒人差別の罪を意識させることで、恐怖を煽る構造にしたのだ
ただ当然残る疑問がある
ダニーの別人格やタイトルでもある超能力『シャイニング』、そして前管理人が白人である自身の娘を殺していたという事実、そして過去の事件の被害者の霊である
これらは映画内において明確な意図を持っていない
しかし、小説では重要なファクターとなっている
そのため小説のテーマを塗り替えたことによる齟齬と、映像や映画の雰囲気の演出として消尽されたと考えれば説明がつく
たとえば映画に出て来た裸の女や熊の着ぐるみの霊は小説では背景を持っており過去の凄惨な事件の関係者であったが、映画ではそれらが明かされることがない
過去の事件の関係者とホテルのパーティーの参加者の霊が現れるため、映画の理解を妨げて考察を難しくしている
しかし、映画で説明がつかない点が全て小説で明確な意義を持っていることと、原作者のキングが伏線丸投げであるこの作品に対して強く抗議したことで、「映画の趣旨とは異なる原作小説の描写が断片的に採用されているだけである」という事実が明白となる
反対から読むとマーダーで殺人
映画内では鏡の中に魔の世界があって、ジャックみたいに一線を越えた人間には鏡と現実が入れ替わる仕掛けになってる
作中の幽霊は最初鏡の中に現れるんだけどそれが外に出始めて来る演出になってる
トニーはダニーにとって魔の世界の住人だから鏡に映した反転文字で警告した
スレッドURL:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1562834213/
ホテルの由来を語る際にインディアンが出て来るだろ
小説では一切ない映画で追加された部分
レディプレは見とくべきやね
絶対シャイニング好きは反応する
なんでなん?
別に問題ないっちゃないけど
繰り返される不幸の因縁に焦点を当てている
結果には原因ありきと
いや、原作小説では黒人差別やインディアンは出て来ないんだ
映画で付け足された部分
原作小説だと繰り返されてきた凄惨な事件が邪悪な力となってホテルに渦巻いてる
映画はそのシーンを採用しつつ黒人差別を取り入れたので内容がわかりにくくなってて、そこにキングは激怒して映画を批判したりドラマ版を作り直したりした
でも凄い人気が出たんだ
よくわからない、意味の薄いシーンは多くて、半端な原作要素のせいで難解だと言われていた
映像の雰囲気は凄い良い
ストーリー理解させることより映像として観る人の感情をコントロールすることに長けた作品なんだよね
原作蔑ろにして映画史に残る大ヒットを出したのはキューブリックの才能だと思う
Jホラー的なものに慣らされてるからかもしれんが
でもあれ原作とか見るとどうしてもお父さんに感情移入しちゃうんだよな、原作者のメタファーだから当然なんだけど
あとジョーヒルの作品にもアル中の親父出てきて笑った
怖かったのはタイプライターにずっとキチガイ文書いてあったのと、ラストの100年くらい前の写真に主人公映ってたとこだけ
ジャックの演技が最大の見どころだと思うんだけどな…
表情の付け方とか凄いと思わなかった?
これもその一つ
あと超能力好きだよね
んだけどこの映画に影響を受けた作者の作品は面白いタイプのやつ
Source: 映画.net