コロプラ社長「京都本社に足を運んで会談もしてきた。コロプラと任天堂の信じるものが折り合わない」
任天堂は、コロプラが「タッチパネル上でジョイスティックを操作する際の技術」など5件の特許権を侵害したと主張。同タイトルの配信差し止めと損害賠償44億円の支払いを求め、昨年末に東京地裁に提訴した。
一方、コロプラは今年1月、「当社のゲームが任天堂の特許権を侵害する事実は一切ない」「1年以上にわたり時間をかけて真摯(しんし)かつ丁寧に、任天堂の特許権を侵害しないことを説明したが、受け入れられなかった」との声明文を発表。両社は真っ向から対立している。
大きな反響を呼んでいるこの特許紛争は、どのような経緯で発生したのだろうか。「白猫」の人気や他社との関係性に影響はあったのか。コロプラ側に見解を聞いた。
一般論として、下調べはしている
馬場社長は「係争中のため、詳しいことは話せない。これから話すことは一般論」と前置きした上で、経緯について次のように話した。
「コロプラはゲームを世に出す際、他社の特許権に配慮し、侵害していないか必ず確認している。ただ、ゲーム関係の特許は無数にあり、全てをフォローするのはコスト的に難しい」(馬場社長、以下同)
「特許は文面の解釈も難しく、ゲームのリリース後に『よくよく読むと……』というケースもある。その辺りの調整は、担当者の経験・力量によるところが大きい。当社は、そこを考慮しているつもりだった」
「これ以上、経緯についてのコメントは控えるが、一般的にゲーム会社が他社を訴えるのは『重大な特許侵害があった』と判断した時だ」
京都にも足を運んだ
指摘を受けた16年9月以降の任天堂との話し合いについては、「内容は話せないが、私が(任天堂本社のある)京都に足を運んで会談するなどさまざまな取り組みを行ってきた。お互いが『しっかり話し合った』との認識はもっているだろう」と説明した。
ネット上では「任天堂の法務部は最強」「コロプラはつぶれるのでは」――などとと冷やかす声もあるが、馬場社長は「大企業である任天堂が相手では、こうした見方をされても仕方ない。当社はやるべきことをやっていく」と語気を強めた。
訴訟の現状と勝算については「コメントを控える」とした。
馬場社長によると、事態が公になった今年1月以降の「白猫」のアクティブユーザー数、ダウンロード数は「ほぼ以前と変わっていない」。
任天堂との係争が今後のアプリ開発に与える影響については「ケースバイケース。『これはさすがに……』と判断した場合は削るが、そうでない場合もあり得る」と話した。
コロプラはVR(仮想現実)ゲームを中心に多くの特許を保持しているが、自社の特許戦略については「自社を守るためと、他社と円滑なクロスライセンスを築くために特許を取得している。他社から特許料を得ることを目的としたものではない」とした。
http://www.itmedia.co.jp/business/spv/1802/07/news114.html
続きを読む
Source: ゲーム感想・評価まとめ@2ch