『龍が如く8』のグラフィック、限界突破
本谷氏:
『龍が如く7』では、シーンによって光沢が強調され人形のような雰囲気になってしまうところがありました。『龍が如く8』ではよりリアルな肌質になるように調整を加えています。前作と比べて年齢も変化していますし、首回りを痩せさせたり髪型を変えたりもしていますね。
三嶽氏:
肌の質感に対するライティングにも力を入れています。これらを合わせることでャラクターが映えるように調整し、リアリティに繋げています。
本谷氏:
光が肌を透過して内部散乱し赤みを帯びて見える表現(サブサーフェイス・スキャッタリング)に対しても調整を加えています。そしてハワイは日本と比較して日差しが強いため、そのニュアンスをどのように反映させるかも考えて対応しました。
比較画像。左が『龍が如く7』の紗栄子で、右が『龍が如く8』の紗栄子(7のシーンに8のモデルを置いてもらった)。一見すると同じだが、拡大してみると、右の方がリアルな肌質になっているがわかる
――その効果でリアルの肌に近い質感が感じられます。ほかにも『龍が如く8』で新しく導入した技術的な挑戦はありますか。
三嶽氏:
自分から話をするのは恥ずかしいのですが、春日(一番)が茜の家を訪ねてドアノブを握る際、手のモデルを変形させるブレンドシェイプを導入しています。通常のゲームモデルは骨にアニメーションを入れて肉を動かしている形になるのですが、よりリアルに見せるために通常の動かし方に加えて、手のモデル形状自体を変えたパターンを数種類作成しそれを繋げることで、手の微細な肉の盛り上がりを手指の動きに合わせて入れ込んだ表現になります。
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Source: ゲーム感想・評価まとめ@2ch