ゲーム開発者「なぜXboxをサポートするのか分からない」「ゲーム市場というのはPS5とPC」

GamesIndustry.bizでゲームB2Bの責任者を務めるクリス・ドリングはマイクロソフトがハードメーカーとして本当に困難な状況に陥ってると述べた。
これは先に行われたGDCで各ゲーム開発者への取材から聞いた話であり、それによると現状は以下のとおりであるらしい。

「これは私が非常に有名な企業とそれ程でもない企業への聞き取りから判明した情報ですが、どうも欧州でのXboxは死んでいる状態が続いているんですね。
　これは当社の報道を見ればわかりますが、このハードの売上は毎月前年割れして減少が続いています。昨年は一年を通してずっとそうでしたし、今年はより悪い状況になるのが確実でしょう」

「ある大手企業は『なぜこんな機種にソフトを発売するのか分からない』とまで言っていました。
　小売業者の方もすでに売り場面積を縮小させ、既存の在庫を処分するだけに切り替えてる企業が現れています。そしてサードも撤退を検討し始めました。
　『ありていに言えばゲーム市場というのはプレイステーション5とPCであり、マイクロソフト向けにソフトを開発するというのは多大な努力を支払っているわけです』と語る人までいましたね」

実際、同社は昨年、01年に参入してから常に任天堂とソニーに屈しており自分達はコンソール競争に敗北していることを認めている。
またグランドセフトオートシリーズで有名なテイクツーはソニー向けの自社ソフトがマイクロソフトのそれの倍も売れていることを決算報告で公式発表している。
こうした状況を踏まえドリングはさらに以下のように述べていた。

「今年彼らは幾つかの自社ソフトを他のゲーム機にも供給することを表明しましたがこれこそが同社がハードメーカーを今後も続けていけるか悩み、困っていることを象徴しています。
　これが先週のゲームデベロッパー会議から得られた教訓です。私は流石にそれは大丈夫だろうと思っていましたが、開発者の中にはそうは思っていない人達もいるようですね。
　『分かりません、それを続けて一体なんの意味があるのですか？』とまで言われるとは想定していませんでしたよ。我々は何かを失う可能性があるでしょう」

https://www.videogameschronicle.com/news/publishers-are-reportedly-questioning-support-for-xbox-amid-flatlining-sales/