【映画】「ダークナイト ライジング」 アン・ハサウェイのキャットウーマン起用になぜあれほど反発があったのか？

2011年、ワーナー・ブラザーズがアン・ハサウェイをキャットウーマンに起用すると発表したとき、その反発は凄まじかったが、彼女は今、愛されている。その理由はここにある。

（※中略）

この役の歴史を考えると、『ダークナイト』の公開前に非難轟々のヘイトを浴びたのはハサウェイだけだったようだ。キャットウーマンは実写やアニメーションで繰り返し再創造されてきたことを考えると、この役が苦手というわけではないのは明らかだ。このように、ハサウェイのキャスティングには他の要因が絡んでいる。反発の根底にあるのは、愛するコミック本のキャラクターを守ろうとする、常に熱狂的な男性ファン層であり、間違いなく女性差別的な程度にあります。バックラッシュの他のすべての部分は、この基盤から生じている。何が起こったのか、その内訳は以下の通りです。

◆コミック・ファンボーイ

ハサウェイのキャスティングに対する反発の多くは、コミックファンによるものでした。コミックブック文化は団結の場となり得ますが、すぐに人種差別や女性蔑視を生み出します。Anti-Defamation Leagueは、女性差別を白人至上主義の多くの化身の間の結合組織と呼んでいます。ファンボーイは女性差別と人種差別の完璧な交差点であり、彼らはこれらのキャラクターに権利を感じ、スタジオが特定の俳優を起用すると、ソーシャルメディアやコメント欄ですぐに憎しみのメッセージを送ったり投稿したりします。実際、最近ではモーゼス・イングラムとオビ＝ワン・ケノービのように、スタジオは有色人種の俳優に対して反発の可能性について警告している。
ハサウェイが反発を受けたときは、それほど幸運ではありませんでした。実際、Action Flick Chickは、否定的な反応の多くをまとめています。ファンボーイ文化における女性差別の主な原因は、Entity Magazineが指摘するように、多くの女性コミックブックのキャラクターが男性の視線に合わせて作られ、ファンボーイによってすぐに性的なものとして扱われることである。その結果、多くのファンボーイは、『ダークナイト ライジング』でキャットウーマンがどう描かれるべきだったか、自分たちのファンタジーであり、ハサウェイはそれに当てはまらなかったからだと権利を感じているのです。

◆ハサヘイト

ハリウッドの女性をめぐる言説の核心は、迷惑そうな女優、一生懸命すぎる女優、不愉快な劇団員などに対する永遠の嫌悪感である。ハサウェイは、そのキャリアにおいて、ポップカルチャー・メディアが “ハサヘイト “と呼ぶものの対象となった時期がありました。嫌われる根本的な理由は、彼女のインタビューを見ただけで、ハサウェイが「頑張りすぎている」「歯切れが悪い」と認識されたことによる。もちろん、多くの女優がこのようなヘイトに耐えている。特に、コミックやSFの映画に渡ると、その傾向が強くなる。

女優という職業は、キャラクターを演じ、映画を宣伝するだけではなく、ファンや社会からの厳しい視線に耐えなければならない。ハリウッドに進出し、ハサウェイのように大成する個人はすでに顕微鏡の下にあるが、ハリウッドの女性は顕微鏡の最高倍率の下にある。The Sun紙によると、インターネット上で受けたヘイトについて聞かれたハサウェイは、最も壮大で感動的な方法で答えました。
「過去を掘り返したくはないけれど、私は自分の怪物を世に送り出し、インターネットが私に敵意を向け、私を憎むようになった。でも、それは私自身にとって本当に良いことでした。そういうことがあるから、信じられないような力を得ることができるんだ。だから、私が言いたいのは、悪いことが起きても、それを恐れないで、そのまま流されなさいということです。そんなハサウェイだが、憎まれ口を叩かれても「送信者に戻る」なんてことはしない。しかし、ハサウェイは『ダークナイト ライジング』で、多くの女性コミックファンに語りかけるような演技を披露してくれました。

ハサウェイが受けたもう一つの反発は、ディズニープリンセスから女王になった彼女の在任期間が、アクション満載のスーパーヒーロー映画には不十分であるという認識であった。
ハサウェイの場合、多くのファンが彼女をディズニープリンセスとしてタイプキャストしていたのだが、多くの女優や俳優のブレイク役がいかにキャリアの足がかりに過ぎないかを理解していなかった。ハリウッドでもファンの間でも、タイプキャスティングが横行していますが、俳優が演じる役柄は、ひとつの役しかうまく演じられないという考えを覆すものであるべきです。
ハサウェイの場合、キャットウーマンを演じたことは、メジャーなフランチャイズ作品に出演しても、目立たないことを証明するチャンスだったのです。彼女のキャットウーマン役は、この映画の真の悪役であるベインの存在を忘れさせるほど、際立って印象的なものでした。ダークナイト ライジング』が公開されると、キャットウーマン役のハサウェイの演技は、批評家やファンから満場一致の賞賛を得ました。

それを超えるのはもちろんミッシェルファイファーのキャットウーマンだけど。
ハサウェイのキャットウーマンはゲイにすらウケなかった。
でももっとウケが悪いのは今年のキャットウーマン。ゲイの間でも全く話題にならなかった。
アレはいくらなんでも酷い。キャットウーマンですらない。

あるいはキリン女になるとか