中国で『ディアブロ イモータル』が最適化を理由にリリース延期。一方、「くま」が原因と推測するメディアも
Finacial Timesによると『ディアブロ イモータル』のWeibo公式アカウントは5月22日、「熊怎么还不下台」との投稿をしたと伝えている。同紙はこの投稿を「Why hasn’t the bear stepped down(なぜくまは辞任しないのか)」と英訳した。現在この投稿は削除済みで、同アカウントは新たな投稿を禁止されている。Radio Free Asiaでは、そのスクリーンショットを確認できる。
この投稿が問題となった背景に、「くま」が中国でタブー視されているという実態がある。それは2013年に端を発する。同年、中国の習近平国家主席が、当時のオバマ大統領とともに歩いていた画像が、「くまのプーさんとティガーが歩いているようだ」と比喩された。そして、このことはちょっとしたネットミームとなり、「くまのプーさん」は隠れた呼び名として定着してしまうことに。
その後、中国ではプーさんそのものがご法度となってしまった。というのも、中国における国家主席は、ばかげた真似はせず、妙な癖もなく、間違いは犯さない存在とされている(BBC)。そして、そうした存在をくまのようだと表現されることは、中国政府としては好ましくないのだろう。中国内の各SNS上にもそういった方針は反映。プーさんに関連する、少しでも怪しい文面を投稿するだけで、アカウント停止となる恐れがあるようだ。『キングダムハーツ III』のトレイラー発表時には、Weiboにおける有力メディアたちが自主的にプーさんを“検閲”していたことが話題となった(関連記事)。
こうした背景によって、今回の「なぜくまは辞任しないのか」という投稿は、国家主席に対する批判と捉えられてもおかしくないわけだ。Weiboが投稿を削除した理由は明かされていないものの、政治的なメッセージであることに起因すると考えていいだろう。Weibo上で「熊怎么还不下台」と検索した場合にも「関連する法律およびポリシー」に従って、「表示されません」という結果になる。
https://automaton-media.com/articles/newsjp/20220623-207849/
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