松野「今のゲームに作家性なんて誰も求めていない。自分を作家と思っていないし、実にくだらない話」
1: 名無しさん必死だな 2018/06/06(水) 05:43:53.31 ID:wKOhOEWe0.net
松野氏:
作家性ですか……。よく言われますけど、自分のことを作家だと決して思っていませんね。
宣伝的な立場から“作家”と名乗ることがあったとしても、心底、作家だとはまったく思っていない。
吉田氏:
いやでも少なくとも、僕は松野さんに“松野ゲー”を求めていますよ。松野さんにしか作れないゲームってあるんです。
松野氏:
逆に聞くけど、吉Pは自分のゲームに自分らしさを求めている?
吉田氏:
いや……僕は楽しんでもらって、結果として売れればそれでいいですね。
松野氏:
そうだよね? それ以上の何を求めるの?
吉田氏:
でも、僕はいまの日本には『オウガ』のような硬派なゲームが少ないとも思っているんです。
松野氏:
そこは真逆の意見でして……。
スマホのゲームが主流になっているいまの市場で、「作家性なんて誰も求めてないなあ」と。
コンシューマーにすら求めなくなっている気がします。僕自身もスマホゲームにそれを求めていないし。
もちろん、作家性の強い小島秀夫さんや上田文人くん【※】の新作が出たら真っ先に買い求めるけど(笑)。
──いつから「ゲームは作家性を求められていない」と考えるようになったんですか?
松野氏:
一部のゲームファンが「作家性」と言っていた時代もあったでしょう。
でも、実際に市場でゲームを待っている何十万、何百万という人たちからしたら、「作家性なんて求めていない」というのが現実でした。
正確には「求めていない」のではなく、「それを意識したことがない」ですね。吉Pもそう思うでしょ?
吉田氏:
はい、僕もそうですね……。『ドラクエ』だとしても、数百万人のお客様の中で、堀井さんの名前を知っている方はそう多くはないと思います。
松野氏:
きっと宮本さんの名前だって大半の消費者は知らない。世間でゲームは、いまだにサブカルチャーのヒエラルキーの下のほうにある。
そもそもゲームに作家性を求めたのだって、監督主義指向の強い映画に倣ってメディアが作った幻想でしょう。そうやって特集を組めば売りやすいから、そういう時代を演出したに過ぎなくて。
たとえばお化け屋敷にだって、業界では有名なクリエイターがいるわけなんだけど、お客さんはそんなことに関係なく、面白ければ来るわけです。ゲーム市場も同じなんです。
吉田氏:
そこはまったく同意します。面白さもプロが仕事をしただけで、「誰がやったか」なんてことは、お客さんには関係ない。
松野氏:
そう、大切なのは「あのお化け屋敷はスゴかった」と思って帰ってもらうことだけ。
それに比べれば、正直なところ、作家性なんてじつにくだらない話。
そもそもゲームは集団で制作するもので、メディアのような表舞台では個人が背負ってるかのように語りますが、実際はそうじゃない。
多くのスタッフの力を結集してこその商品ですから。
http://news.denfaminicogamer.jp/interview/180522/3
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