スーファミ100台自腹でプレゼントの仕掛人語る「親子で楽しむ時間」「ドット絵から世界を想像する力を」
決断したスーパーファミコン100台の無償提供。その呼びかけに、約5万件もの応募がありました。
レトロゲームを通じて届けたかった思いとは? 代表に話を聞きました。
コロナ禍で家にこもらざるを得ない子どもたちに、素晴らしい娯楽を届けたい。だからスーパー
ファミコンを送ります――。
この粋で渋すぎる企画を発案、実行したのが、NPO「日本レトロゲーム協会」です。
大阪府和泉市で中古ゲーム販売業を営む石井豊さんが理事長を務めるこのNPOでは、「レトロ
ゲーム博物館」の設立を目指しながら、ゲーム機器の修理やパーツ確保、ゲームソフトの収集や
鑑定などに取り組んでいます。
今回のプロジェクトは、協会のウェブサイトとSNSで今月23日夜に発表されました。「緊急物資を
100世帯に支給」と銘打った、16歳未満の子どもがいる世帯への無償提供。メールで応募を受け
付けたその支給物資は「スーパーファミコンすぐ遊べるセット」でした。
学校の休校措置で子どもが家に閉じこもりがちなのに加え、その親もまた、在宅勤務の拡大や
勤務先の休業などで家にいる時間が増えています。
そこで、「親子で楽しい時間を過ごしてもらえるコミュニケーションツール」として、家族ぐるみ
で古いゲーム機器を楽しんでもらおうと提供を決めました。
古いハードは様々ありますが、その中からスーパーファミコンを選んだ理由は、「まだまだ
いろいろな名作ゲームソフトが、ネット通販やレトロゲーム店で購入できるから」。
家庭用ゲーム機を「ファミコン」として世界中に浸透させた伝説的ハード「ファミリーコン
ピュータ」の後継として、任天堂がバブル景気末期の1990年11月に発売した名機が選ばれました。
入念に清掃、新品アダプターも
発送される協会収蔵の100台は、レトロゲーム機器類の収集を続ける石井さんが、自らのコレク
ションから寄贈しました。
ただ、なにぶん古い機器なので、届けた先でトラブルなく遊べるかどうかの動作確認も欠かせ
ません。石井さんの提案に賛同したボランティア有志が、電源やカセットの接点周りを中心に
一台一台、中性洗剤などで入念に清掃し、動作チェックを済ませました。
この根気のいる地道な作業を手弁当で引き受けたのは、「熱心にレトロゲーム文化の研究をして
いるゲーム愛好家さんや、行き場をなくし大阪のゲストハウスで退屈していたボランティア志望
のカナダ&フランス人の方々」。
さすがに付属のACアダプターは、経年劣化による発火などの恐れもあるため、100セットのうち
ほとんどが、協会所蔵の貴重な新品だそうです。
応募メールの中には、長期化が懸念される自宅待機のストレスを切実に訴える声も多かった
とのこと。石井さんは反響の大きさに驚きながらも、「ストレスで親子関係までギクシャク
している家庭が多い」と、あらためて感じたそうです。
オンラインゲームやスマホゲームが幅を利かせる2020年。石井さんは「昔の粗いドット絵の
ゲームは、そこから世界を想像する楽しみがあり、想像力を豊かにしてくれる」と、今あえて
オフラインの16ビット機で遊ぶ面白さを説きます。
そのうえで、協会スタッフ一同からのメッセージとして、「お父さんお母さんの世代が楽しん
だゲームを、今度は親子で楽しんでほしい。古くても良いものがあるのを知ってほしい」
と話しています。
(一部抜粋)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200427-00000002-withnews-sci&p=2
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Source: ゲーム感想・評価まとめ@2ch